中学歴史・年代暗記⑩
2023/05/24
中学生:社会 歴史の年代暗記⑩
⑧の続きになります。今回はキリスト教についてです。
1517年……ルターの宗教改革(教皇が免罪符を販売。→ルターは教皇や教会権威を否定。「聖書だけが信仰のよりどころである」と説く。)
1549年……イエズス会の宣教師フランシスコ=ザビエルが、キリスト教布教のために鹿児島に来航し、平戸・山口・長崎などで布教を始める。
16世紀になり、ルターが宗教改革の口火を切ると、ルターらの考えを支持したキリスト教の勢力の動きが活発になります。彼らを、ローマ教皇を首長とする『カトリック』に対して『プロテスタント(抗議する者という意味)』と言います。一方、カトリック教会でも改革が進められ、その中心となった「イエズス会」は海外布教に力を入れます。フランシスコザビエルは、イエズス会創設者の一人です。
ザビエルは、貧しい人々や病気の人に救いの手を差し伸べ、学校・病院・孤児院などを作って布教を行います。カトリックの信者「キリシタン」は、しだいに増えていきます。戦国大名たちの中にも、キリスト教に改宗する者も現れます。彼ら「キリシタン大名」の中には、大村純忠・大友義鎮・有馬晴信のように、ローマ法王に使節を送るものも出てきます(天正遣欧少年使節)。信者の数は、初めは九州を中心に15万人ほどでしたが、17世紀にキリスト教が禁止される直前には、全国で30万人を超える程になっていたといわれています。
ザビエルたちは、いったい何のために布教していたのでしょうか。カトリック布教のためだけでしょうか。勿論、そんなことはありません。イエズス会の目的は、カトリック勢力の拡大とともに、プロテスタントの撲滅を目指し、金1ℊと等価で交換されていた香辛料(胡椒)を獲得することです。だから、彼らは、貧しい日本人に恵みを与えカトリック教の信者にし、貿易で莫大な利益を得ようとしていたのです。
キリスト教に対する将軍の戦略をまとめます。
◉ 織田信長……支配に抵抗する仏教勢力への対抗と貿易による利益のため、キリスト教を保護する。
◉ 豊臣秀吉……初めキリスト教を保護していたが、長崎がキリシタン大名によって寄進され教会領になったことなどから、その力を恐れるようになり、1587年に宣教師の海外追放を命じてキリスト教を禁止する。(ただし、貿易を豪商らに認めていたため、キリスト教の禁止は徹底できなかった。)
◉ 徳川家康~秀忠……初め、キリスト教の日本への影響よりも、貿易の利益を優先していた。しかし、神への信仰を重んじるキリスト教が幕府の支配の妨げになると考え、禁止へ。
1612年……幕領でキリスト教を禁止する。
1613年……全国でキリスト教を禁止する。
◉ 徳川家光
1624年……スペイン船の来航を禁止する。
1635年……日本人の海外渡航と帰国を禁止する。
1637年……島原・天草一揆が起こる。
1639年……ポルトガル船の来航が禁止され、鎖国が完成する。
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